今日(9/27)、New i3 が10月1日に発売されることが正式に発表されましたね。
新型BMW i3、新開発バッテリーで一充電走行距離が70%アップ
サイズを変えることなくバッテリー能力を高め、走行距離を伸ばしたようです。
新型BMW i3は、エネルギー密度を高めることでバッテリー・サイズを変えることなく33kWhの大容量を達成した新開発リチウムイオン・バッテリーを搭載。これにより、室内スペースを損なうことなく、従来モデルから70%アップとなる一充電走行距離390kmを実現した(JC08モード)。
従来のi3は、一充電走行距離が229kmでしたが、1.7倍の390kmになりました。
ライバルのTesla Model3 との比較は?
ここで気になるのが(私だけ?)あの車。同じく電気自動車の、Tesla Model 3です。値段に対する満足度が非常に高いTesla Model 3は、発売前から大人気。すでに15万台の予約があるらしい。
ちょうどi3とModel3を(べったりi3寄りの視点で)比較した海外の記事を見つけたので読んで見た。
新型i3はTesla Model3に対抗するチャンスがあるか?
当記事で、筆者はこう結論付けている。
So the Model 3 will be most likely be the superior EV in many situations, but the BMW i3 will remain among the best city cars available today.
つまり、
「トータルではModel 3に軍配が上がるが、街乗りの足車としてならi3にまだ分がある」
という事。かなり苦しいが…どういう事かと言うと。
表面的に見ると i3 は Model 3 にかなわない
まず、i3 が Model 3 にかなわない理由を挙げてみる。
Model 3は一充電距離が215マイル、0-60 mphが6秒以下、価格は$30,000ドル近辺。この値は新型i3に対し、位置充電距離で100マイル以上も長く、0-60 mphでより速く、価格は$12,000ほど安い。
数値で見たらi3を買う理由なんてほぼないですよ。でもね、とこの筆者は食い下がる。
街の中ならi3も負けじと魅力的!
確かにスペック上はi3が完敗…だけど考えてみてほしい。
i3の一充電距離114マイルは、Model 3の215マイルにはかなわない。しかし、114マイルというのはアメリカ人の平均通勤距離の2倍である。つまり、毎日の生活には十分なのである。さらにi3はコンパクトで実用性に富み、CFRPボディのおかげで軽く、環境にも優しい。BMW最新のテクノロジーも満載だ。
だから、街乗りの足車としてはBMW i3がお勧めだ。
と筆者はおっしゃっている。
気持ちは分かる。分かるが…ちと苦しい。
確かに、ごちゃごちゃした都会ではi3のようなコンパクトな車が便利だろうし、BMWが100年培ってきた乗り味だとか、安全装備だとか、使い勝手に関するちょっとした工夫などは、Teslaには出せないものかもしれない。筆者が言うように、都会の車としては魅力的。
だが、あくまで都会の車。限定的。セールスにおけるインパクトって、そんなに大きくはないのでは。
いずれにせよ、Tesla Model 3をめぐる状況から目が離せません…i3のような電気自動車だけでなく、Eセグメントのガソリン・ディーゼル車のパイも奪う可能性がありますからね。