ども。カケヌケール・ヨロコビッチです。忘年会シーズンですね。あちこちで叫び声を挙げている元気なリーマンがいますが、ほどほどに…。急性アル中で死ぬこと以上に無意味な死に方って、そうそうないと思います。
本当のVIPカー
YouTubeに興味深い動画がありました。
PM Narendra Modi BMW car security test
「PM Narendra Modi」と言うのは、インドの首相(Prime Minister)、ナレンドラ・モディさんですね。モディ首相も採用している、BMW 7 series High Security は、どのようにして作られるのか。
7 series High Security は、760iをベースに防弾仕様を施したもの。スペックは下記の通りの鬼スペック。
モデル |
エンジン
型式
|
排気量 | エンジン | 最大出力 | 最大トルク |
760Li | N74B60A | 5,972 |
V型12気筒
DOHCターボ
|
544
/5,250
|
76.5
/1,500-5,000
|
専用の工場で職人たちが一から組み立てます。
VIPを守るための厳しいテストも行います。対銃撃テストは、ライフルと自動小銃が用いられます。
撃ちまくり。
爆破しまくり。こうなったらもう終わりでねーのか。よく分からん。得られたデータはエンジニアにフィードバックされます。
動力性能も高いです。0-100km/hは6.20秒。
障害物を避ける際のハンドリングも秀逸。
危険なシチュエーションを避けるため、ドライバーの訓練も行います。
向かい合って走ってる状態(7シリーズはバックしている)から、
こうやって回転し、
向きを変える芸当も。応用するシチュエーションが思い浮かばんけども、とにかくすごいテクニックと言うことは分かった。
特別装備も充実。
酸素ボンベ、消火器、トランシーバー、予備のスターターバッテリー。
iDriveには「サイレン」とか「警告灯」のメニューが。
最後に、気になるお値段。この動画にお値段の情報はないので、グーグル先生に聞いてみたところ、300Kユーロ(3700万円)という情報が出てきました。家買えますね。
おまけ
インドの首相、ナレンドラ・モディさん。この人は、インドを変えると期待されている人物です。カースト制度の呪縛がいまだに解けないインドにあって、彼は中流階級の出身で苦労人。朝5時から夜中0時まで働くタフガイでもあります。
インド人は、役人の腐敗に嫌気がさしています。モディさんは自分にも厳しいし、当然それを周囲にも求めます。相手が役人であっても同じ。賄賂も嫌い。なので、支持率はものすごく高いです。就任2年ほど経ちますが、支持率は7割を超えています。
最近、モディさんはとんでもない事を言い出しました。国内に流通する高額紙幣を「明日から」無効にする!と宣言したのです。明日からですよ。とんでもねー。日本で言えば、5千円札と1万円札は明日から使えません!ってことです。
狙いは、偽札の一掃と賄賂や不正受給などのブラックマネーあぶり出し。不正に対するこうした断固たる姿勢は、中流以下のインド人には一旦は歓迎されました。しかし、当然経済には混乱を引き起こします。実際、インド国内の二輪の販売数ががた落ちになりました。これをどうやって収めるか。モディ首相の手腕が期待されます。しかしすげー豪腕政治家ですね。
インドで働いていたときは、最初の給料は現金払いでした。銀行口座の開設が間に合わなかったので。そのときは全額500ルピー札で受け取りました。
6万ルピーくらいもらったから、約120枚か。これが全額明日から紙くずです、って言われるんですよ。人口13億の国でこれやるなんて、モディさん豪腕にもほどがある。
でもこんな得がたい人を守るためなら、3700万円のVIPカーなんて安いモンです。そして、このような製品を作る職人さんは、幸せ者だと思います。
インド人って日本人から見たら働かないし、言い訳ばっかりだし、日本の基準からしたらダメなんですよ。だから日本からの駐在員で「インド人、ほんとに使えねーわ」っていう人、多いです。確かにそういう面もあるんですが、国全体で見ると、経済や文化には得体の知れない伸び代、勢いを感じるんですよ。そこには絶対に日本が見習わなければならない面があるはずなんです。日本の生産性なんて、他の先進国から見たら地の底ですよ。その自覚なしに「インド人使えねー」なんて言ってるようでは、日本の将来が不安です。調子乗ってんじゃねーと思うわけです。自戒も込めてね。