便利なACC(アクティブクルーズコントロール)の落とし穴

ACCの便利さ

私の320dには、アクティブクルーズコントロール、通称ACCという機能が付いています。巡航速度を決めておいて、前方に何もなければその速度で巡航してくれるし、前車を検知すれば一定の距離を保って前車と同じ速度で走ってくれます。バイクでも問題なく検知してくれます。主に高速道路で本領発揮。

アクセル・ブレーキから足を離しても勝手に走ってくれるので、疲労が断然違います!前に乗っていたVitzなんて、高速道路は常にべた踏み。ペダルよ折れよとばかりに踏みっぱなしなので、右足が疲労困憊でした。そこから比べると、天国と地獄くらいの差はあります。

渋滞の時は、さらに優れものです。前車が止まると、自分の車も止まります。前車が動き出すだけでは自分の車はスタートしませんが、アクセルを「ちょん」と煽ってやれば、またACCモードに復帰して、前車について走ってくれます。渋滞のストップアンドゴーでは、アクセルブレーキ操作で足が疲れますが、ACCは繊細な操作は一切必要ありません!何という楽ちんな機能…

ACCの危険性

ACCはとても便利な機能ですが、一方で構造的な危険も潜んでおり、注意しないと怖い目に遭います。下手したら事故るかもしれません。

下の写真を見てください。中央部の黄色い○に、進路を表すオレンジのラインと、その先にオレンジの車のアイコンが出ています。これは、前に車がいる事をレーダーが検知している状態です。左上の方に赤い矢印がありますが、その先の緑が設定巡航速度。100km/hにセットしており、実際は80強km/hしか出ていません。

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「巡航速度の設定が100km/hだが、前車が80km/hで走っているため、それと同じ速度で走っている」

というのが、写真の状況です。

注意しなくてはいけないのは、レーダーが急に前車を検知しなくなった場合。実際に走っていてひやりとした経験をしたケースをご紹介します。

1.大きなカーブの時

大きなカーブを走っていると、前車がレーダーから外れてしまう事があります。そうなると、ACCは設定巡航速度まで加速しようとします。カーブの途中で。カーブなのでむしろ速度を落としたいくらいなのに、いきなり加速を始めるので焦ります。

2.前車が車線変更した時

前車が車線変更をしてレーダーの範囲からいなくなると、ACCは設定巡航速度まで加速しようとします。

3.前車との間に別の車が割り込んできた時

前車と適度な距離を保って、調子よくACCで走っていても、間に車線変更して入ってくる車があったりします。そうするとACCはブレーキを強めに踏みます。人間の運転だと、車線変更しそうな車は結構前から横目で見ながら対処できるため、ブレーキのタイミングとしては人間の運転より遅れます。

それと、もともと巡航速度で走っていて、カーブを曲がるときやサービスエリアに入るときには、きっちり人間がブレーキを掛けないと、減速しませんので要注意。

さらに、実は一回だけ突然加速をはじめたことがあります。上記のケースのどれにもあたらないので、未だに原因不明です。渋滞でソロソロ走っている時に、突然ぐわっと加速をはじめたのです。幸い、ブレーキに足を掛けながら運転していたので事なきを得ましたが…危ない所でした。

ACCは便利で素晴らしい機能ですが、機能に頼りすぎて油断が生じると、事故につながってしまうリスクもあるので、常に注意を怠らないようにしたいものですな。

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