インドのトラック
インドの道路を走っていると、トラックをたくさん見かけます。そのほとんどが、きらびやかに塗装された派手なトラック。
「ALL INDIA PERMIT」とか、「GREAT INDIA」みたいな大層な標語が定番。あと、リヤには必ずと言っていいほど「BLOW HORN」とあります。これは、「俺は後ろを見てないから、追い越す時には必ずクラクション鳴らせよな」という意味です。
そして、だいたい過積載です。日本のトラックにはよく冗談で「積載量:積めるだけ」なんていうステッカーありますが、インド人は冗談ではなく本当にやっています。で、よく事故ってます。
「過積載で重量オーバー」+「道がデコボコ」のダブルパンチで、あちこちで横転しています。デリーまで2時間ほどの田舎で暮らしていたのですが、デリーへの往復で少なくとも1台は横転を見ました。
こういう時、運転手はたいてい逃げちゃうんですよね。何でも、トラックドライバーの組合は強いらしく、全然怒られないそうです。
とにかく、インドの輸送には本当に本当に本当にx1000、苦しめられました。
たまにシンプルなトラックもある
しかし、たまに変なトラックを見かけます。派手なトラックの中にあって、逆に極めてシンプルな構成。
なんと屋根がない。写真はメーカーウェブサイトから拾ってきたので荷台はないですが、道では荷台を付けただけでホントにこのまま走っています。
私のドライバーに「あれ何?」って聞いたら、「インドのトラックは、最初は全部あの状態。メーカーとは関係ないカスタム屋さんがあって、みんなそこで屋根や荷台をつけたりペイントをするんだ」とのこと。
その時は「へえ、なるほどねえ」と感心したもんですが、今調べてみるとフツーに屋根アリトラック売ってるじゃん!インド人って本当にいい加減!
インド製トラックの衝突安全性
あるとき、うちの荷物を運んでいるトラックが何かにぶつかったとの連絡あり、何とか会社に着いたというので見てきました。
うーん、ぺしゃんこ。っていうか鉄板薄いなあ。。。まさか鳥がぶつかってきたとかじゃないだろうね。結局何にぶつかったのかは…覚えてません。
で、運転手はこのありさま。車の日陰で寝てる。罪悪感のかけらもありゃしない。
こいつら、いつもそう。俺の仕事はあっちからこっちへ荷物を運ぶだけ、荷物がどうなろうが知ったことか。
何度も輸送トラブルに見舞われましたが、運転手はみんなそうでしたね。いやあ、しかしこいつらのいい加減さが、今では懐かしいとさえ思えてしまいますな。いい思い出です。