私が車に乗り始めた十数年前から、HDDナビが出始めました。CDを入れると勝手に録音してくれて、データベースにそのCDがあればアルバム名や曲名も自動で付けてくれる。当時、私が買ったのは富士通テン/イクリプスのAVN8804HDという、HDDを２つ搭載したモデルで、一つは地図用、もう一つは音楽用で分けてあるため、地図更新時に音楽が消えない、という機能が売りでした（しかしこれって当時定価33万円だったのね…）。
それから十数年…BMWの純正ナビにも、Music コレクションという名前でその機能が入っています。ナビの更新時、保存した音楽データがどうなるのか…取説には記載がありませんでした。HDDが２つあるという話も聞きません。こればっかりは自分でやって確かめてみるしかない。
さて、実際にCDを録音してみました。
まずはスロットにCDをいれます。そうすると、勝手に再生が始まります。ここは再生だけで、録音は自動では行われませんので注意。イクリプスは有無を言わさず録音が開始されたっけなあ。
録音するには、録音開始を選択しなくてはなりません。CDを入れて再生開始した状態が、下の写真。ここでiDriveのつまみを回すと、上から２番目に「CD録音」というのがありますので、そこでクリック。
クリックした後は、下の写真になります。左上の表記が、「オーディオCD」から「Musicコレクション」にかわり、右上に録音進捗を表す「0％」の表示が出ました。
後は、録音進捗が100％になるまでは、変なことをしなければいつも通り過ごしていればOK。ナビだって通常通り使えます。ナビ画面では、右下に進捗状況が表示されます。写真の右下、黄色い○で囲んだ部分ですね。仮にCDを取り出したり、オーディオ再生モードにしてしまって録音が中断しても、同じCDを入れれば途中から録音が再開するようです。
いやーしかし私の持っていた富士通テン/イクリプスのAVN8804HDちゃんは、せいぜい文字情報だけ自動更新でしたが、最近のはジャケットまで表示してくれるんですね。隔世の感がありますよ。
録音した音楽を聴きたいときは、Musicコレクションで「フォルダ検索」→「全フォルダ検索」を選べば、リストが出てきます。
CDの情報が車両に入っていない場合、例えば車両が作られた後に発売されたCDなんかは、自動で名前を付けてくれませんので、いらいらしながらiDriveでペコペコと名前を付けることになります。
データベースの更新は、取説によれば「正規ディーラーに依頼してください」となっていますが、きっとお高い更新料を取られるのでしょう。自分でやる方法もありそうな気がするんですが…。Gracenote（グレースノート） という会社が提供するデータベースだそうです。
余談
ところで完全に余談ですが、昔インドに海外赴任していたとき、「富士通テン」のオフィスを見ました。インドの田舎、というかデリーから車で１時間くらいの場所。工業地帯ってわけでもなし、住宅街というわけでもなし、さびしい砂漠の道っぺりにぽつんとオフィス＋倉庫が建っていました。
そもそも当時のインドでのトヨタ車のシェアは6％くらい。さっきWikipediaをみたら、確かにインドにグループ会社がありますな。もっと調べていくと、自動車部品を手掛ける現地企業との合弁会社を2012年７月に設立したとある。Google Mapの情報も出てきた。まさに私の見た場所。ああ、確かにカーブの途中にあったな、とか、周りに何もなかったな、とか走馬灯のようによみがえる思い出。
2012年７月と言えば、ちょうどインドに赴任していた期間です。単身赴任で家族と離れ、気候も文化も食べ物もまったく異なる環境でしたが、今となっては楽しい思い出です。ちょっとおセンチな気分になってしまいました。
インドの現地企業との合弁は、本当に大変だと思います。インド人とのビジネスは心底やっかいです。相手もそう思っているかもしれないけれど笑。富士通テンの日本人駐在員の方々のご苦労、お察しします。いい結果が残せることを祈っています。
