さて、きれいな尾根遺産クラシカルBMWから最新BMWにくぎ付け、BMW GROUP Tokyo Bayですが、バイク編に続いてはクラシックカー編です。古いのから新しいのまで、それはそれはたくさんありました!
堺市ヒストリックカーコレクション
建物の中には10台くらいの古いBMWが置いてありました。看板を見ると「堺市ヒストリックカーコレクション」。以下、説明書きの全文を引用します。
堺市ヒストリックカーコレクションは、1920年代から80年代前半のドイツの名車BMWを中心に構成され、BMW社の最高峰スポーツモデルであるBMW328ロードスターや世界で最も美しいロードスターと言われたBMW507ロードスター、BMW社唯一の商業車で世界にも数台しかないBMWF79スリーホイーラーなど貴重な名車を有し、BMW車のコレクションとしては世界で屈指のものです。このコレクションは、カメラのドイの創業者である故土居君雄さんが、ドイツの工業技術に対する憧れから、名車BMWを長年にわたり収集され、「ドイBMWコレクション」として世界的に注目を集めたものです。土居さんは」1990年に他界されましたが、ご婦人の満里恵さんが新婚時代を堺の浜寺で過ごされた良き思い出から、1993年に堺市に寄贈されました。市では、堺市ヒストリックカーコレクションの魅力を全国に発信するため、区民祭り等での展示や民間企業や各種団体が関係するイベント等への有料貸出を行っています。詳しくは文化課までお問い合わせください。堺市
BMW Isetta
1955年製。245cc。3輪に見えるけど、後輪の幅が狭いだけの4輪だそう。イタ車っぽい名前なのは、イタリアのメーカーのライセンス生産だから。これはこれで楽しそうな乗り物。
BMW 315/1 Roadster
1935年。1490cc。水冷直列6気筒+キドニーグリルの伝統的組み合わせは、315の前身303から始まったらしい。真っ赤なボデーがイカス。。。この車に乗って絵になるじじいになりたい。
BMW 328 Wendler coupe
1938年。1971cc。水冷直列6気筒。ヴェンドラーっていうのは、ドイツのボデー製造会社らしい。こいつも前述の315も、第二次世界大戦前の車やからね…。大日本帝国の技術者の方々は、こんなのを向こうに回して一歩も引かずに頑張ったってんだからすごいよ。
BMW3200S
前述の328と形は良く似ているけど、時代はぐっと進んで1960年。水冷90°V型8気筒の3168cc。その間何やっとったん、って思うかもしれないけれど、大戦で工場が壊れたり大きな生産拠点が東ドイツになってしまったりと痛手をこうむってもがいていた頃。やっと1951年にBMW501という4ドアセダンで復活ののろしをあげ、1960年に改良を加え3200Sとして生まれ変わる。ドイツ経済の戦後復興の象徴ともいえる一台。いいねぇ。ドラマチック…
BMW 507 Roadster
1956年。3168ccでV型8気筒。世界で最も美しいロードスターとの異名とは裏腹に、生産期間は3年とはかないものだった。まだ戦後の混乱が残る中、多額の開発費をかけて販売した507だったが、庶民の手に届くはずもなく、BMWの経営不振を招くほどの大滑り。結局252台のみ生産された。Webを調べると、日本には2台あるらしい。1台はこれ。もう一台は、浜松に在住の方の個人所有。ガンガン走らせて、道行く人の目を楽しませているらしい。すげー
いやーこれはマジでかっこいい。TOYOTA2000GTを初めて見た時を思い出した。