今どきのBMWは、だいたいどこかにUSB端子がついていて、iPhoneと接続して音楽を聞けたり、USBメモリから音楽を取り込んだりできます。
当然USB端子ですから、充電もできるのですが、これがビックリするほど遅い。全然充電が進みません。家の充電器だとあっという間に満タン近くまで行くのに、何でこんなに遅いのか。充電を早くする為にはどうしたらよいのか。いろいろ調べた結果、ある程度分かってきました。
充電のスピードを決める因子
充電のスピードは何で決まってくるのでしょうか。それは2つあります。
- 充電器の供給する電流値
- スマホ側の充電モード
1.充電器の供給する電流値
時間あたりに流れる電流が多ければ多いほど、充電は早くなります。蛇口を開ければ開けるほど、コップに水が早くたまるのと同じイメージです。
電気屋の充電器コーナーに行くと、「合計2.1A 大容量!」とか書いてありますね。
では、流れる電流が多ければ多いほど、充電が早いのでしょうか?ここ重要です。
2.スマホ側の充電モード
中学の物理を思い出しますと、
電圧=電流 x 抵抗
という式があります。これを電流について整理すると、
電流=電圧 ÷ 抵抗
となりますね。ここで、一般的なUSB端子であるUSB2.0の規格を調べると、電圧=5V、電流0.5Aですので、スマホの抵抗は10Ωです。これが、普通の充電モード。
では、急速充電モードとは何か、というと、
スマホが自身の抵抗を下げてより多くの電流を流せるようになった状態
のことを言います。電力供給側である充電器の方から、「もっと沢山の電気を流せまっせ」とスマホに知らせると、スマホ側が抵抗を下げて多くの電流を受ける、という流れ。
よって、充電器は大電流が流せるだけではダメで、スマホに大電流を流せることを教える機構を持っていなくてはなりません。
そういった充電器には「急速充電対応」と書いてありますから、これで見分けがつきます。たまに、「大電流が流せます!1.8A!」とかパッケージに書いてあるにもかかわらず急速充電モードにならない充電器がありますので要注意。私は一度騙されたことがあります。
ただし、急速充電モードになったとき、どの位電流が流れるのかは不明。よって、実際に電流をアプリで計測してみた。使ったアプリはこれです。
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電流計測テスト0.スマホ用急速充電ACアダプタ
まず最初に、スマホを買った時に一緒についてきた充電器で計測。今のところ、これが体感的に最も充電が早い。
結果:1.0A。これを基準とします。
電流計測テスト1.アームレスト内側のUSB端子
アームレスト内側にあるUSB端子の電流を計測してみました。
0.48Aと出ました。テスト0で計測した急速充電ACアダプタの半分。これでは遅いはずです。
電流計測テスト2.急速充電対応シガーソケットUSB充電器
アームレスト内側のUSB端子があまりにも充電が遅かったため、我慢できずにシガーソケットに挿すタイプの急速充電器を買ってきてしまいました笑
買ったのはこれです。
これも電流計測をしてみます。
1.0A出てますね。スマホ買った時のACアダプタと同じ値が出ています。体感的にも早いです。
商品説明には2.4Aと書いてありますが、よく読むと「2つのUSB端子を合わせて2.4A」という事で、1つのUSB端子には決まった電流しか流れません。合計で2.4Aまでなら2台同時に充電できまっせ、という事です。
まとめ
色々ぐだぐたとテストをしましたが、結論としては下記の2つ。
- アームレスト内部USB端子は、スマホ充電には適さない
- 急速充電対応のシガーソケットUSB電源を買ってくれば、急速充電可能
ちなみに、私のスマホはAndroid機です。SAMSUNG GALAXY SC-04F。iPhoneの充電事情については、全く分かりません…
所で、途中で急速充電対応のシガーソケットUSB電源を紹介しましたが、これよりもいいのが後で見つかって、後悔しています。お勧めは、下記。
何がいいかというと、長さが短いこと。先に紹介した方は長いので、シガーソケットの上についている蓋が閉まらない…。これなら長さが30ミリ程度なので、ちゃんと閉まると思います。